卒業した大学がなくなる時・・


先日、上野学園大学が新規募集を停止するというニュースを目にしました。

ということは段階的な閉鎖で、なくなる、ということです。


上野学園大学は私の母校です。

ピアニストの辻井伸行さんも大学院を卒業されました。
彼はピアニストの横山幸雄さんが上野学園大学の教授をされていたので彼のもとで学ぶために、入学したとも聞きました。

100年以上の伝統のある音楽学校です。
もともとは体育大学だったのですが・・


私は小さい頃から父の仕事の関係で転校ばかりしていて、入学した学校で卒業したのは大学だけです。
だから上野学園大学は私の唯一の母校のような存在。
幼稚園も1年保育、小学校も3校、中学も2校、高校も2校・・・
ほとんど1年か2年で転校していました。


でも・・
大学在学中に英文科ができて、学長の娘さんが英文科に入学し、その頃から音楽大学のほうはきっとそのうちなくなっちゃうんじゃないの?って
ピアノの練習室もまあまああったけれど・・調律が怪しかったし・・
いろいろ噂は出ていたし・・

それでも、十数年前に建て替えられてビルのような大学になったので、まだまだ存続できそうなんだな・・って思っていたのに・・

とても悲しいです。

私が1番長く学生生活を送った場所がなくなるなんて・・・。

一昨年、大学在学中にお世話になった恩師が亡くなったことを知りました。
最後の最後で先生とうまくいかず・・ちゃんとお礼も言えずに終わってしまったこと・・

大学在学中は楽しかったかというと、逆で、ピアノのレッスンが辛かった。
実技試験も辛かった。
辛かったから毎年1キロ体重が確実に落ちていった。

でも、今は辛かったことも、それ以外の友達との楽しかったことも全て含めて私の貴重な学生生活の大切な思い出なのです。
あの時があったから今がある。
当たり前ですけど・・
あの時、逃げなかったから今がある・・の方が正しいかな。

コロナが少し落ち着いたら、最後にもう一度、大学に足を運んでみようかな・・・。

せめて・・石橋メモリアルホールだけでも残らないかなあ・・。
(とても音響がいいのでピアニストの方がレコーディングをされることが多いホールなんです。私の好きなレ・フレールもここでレコーディングをしたことがあると聞きました)

愛♪PIANO SCHOOL ROOM