ヘッドフォンの盲点

 

ピアノを習っている人、全員がアコースティックピアノで練習をしているわけではない。

 

これは現代におけるピアノ事情と合わせて把握しておきつつ、電子のメリットとデメリットも常に頭に入れておかねばならないことだと常々思っていますが・・。

 

何年もレッスンに来てくれていて、高学年だけどなかなか音量がでない。

そんな生徒さんがいます。

練習はちゃんとやってきます。

レッスンの時に、指先への体重のかけ方なども指導し、音量がもっと出ればいいんだけど・・と毎回思うのですが・・

ある時、ふと気付きました。

 

「もしかして・・家での練習はほとんどヘッドフォンをつけて練習してない?」

 

「つけてます。」

 

これかあ・・・・。

なかなか音量調節ができないわけ。

 

ヘッドフォンをつけると弱く弾いても音量レベルをあげれば音はしっかりでます。

だから体重云々なんて関係ないのです。

 

でも、ヘッドフォンをつけて練習しなくてはいけない環境だったら?

多分、この子もそんな環境だろうと思いました。

そこで・・

 

ピアノ音量のレベルを下げて練習してくるように伝えました。

 

すると・・・

 

1週間後・・

 

音が変わりました。

ちゃんとフォルテも出るようになりました。

 

よかったあ。

たったこれだけのことでした。

 

でも、電子ではなるべくヘッドフォンをつけずに練習したほうがいいです。

 

そのうち・・アコースティックピアノの音色やタッチの違いが歴然と分かるようになります。

耳も技術も磨かれてきた、という証拠だと思います。

 

この教室でも今年、電子ピアノからアコースティックに買い替えられた生徒さんが数人いらっしゃいました。

やっぱり・・生の音は耳に心地良いんです。

 

電子ピアノのメリットはたくさんありますが・・

デメリットもしっかり把握して工夫できるようにしておくことが必要です。

 

愛♪PIANO SCHOOL ROOM

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コメント: 2
  • #1

    あんどぅ~⭐ (月曜日, 03 12月 2018 22:36)

    名古屋のマンションは楽器禁止だったため、低学年には抵抗があったのですが、やむを得ずアップライトにヘッドホンを後付けして使っていました。
    ある時ヘッドホンのマイク(?)が壊れ、音が聞こえず…
    ヘッドホンを買い換えるタイミングで、思いきってスピーカーにしました。
    普通の電気屋さんで売っているパソコン用のものです。
    ヘッドホンの差し込みがそのまま使えるし、私が選んだのはWスピーカーで1280円(税抜)くらいでしたので、新しいヘッドホンを買うより数倍安く済みました。
    私にも聞こえるようになり、テレビより小さい音なので周りに迷惑をかけることもなく。
    本人たちも頭の締め付けから解放され、練習時間が伸びました!
    耳元で音が鳴るより幾分レッスンに近い環境になるので、案外いいですよ(^-^)

    今は生音で思いっきり弾けますが、もう少し学年が上がったら復活することもあるかと、スピーカーは大切にしまってあります。

  • #2

    みどり あい (火曜日, 04 12月 2018 10:32)

    あんどぅ~☆さんへ。

    こんにちは。情報ありがとうございます!
    参考になります(^_^)
    アップライトに後付けでヘッドフォンで練習していらっしゃる方はそういう選択肢もありますね!

    親子の問題で練習を聴かれたくないからヘッドォフォン。
    兄弟が受験で音が出せないからヘッドフォン。
    リビングにピアノがあって、ご家族がテレビを観ているからヘッドフォン・・
    いろいろ、出せない理由があるようです。

    息子は小さい頃からピアノの音を聴いて育ったので、レッスン室の隣のダイニングで勉強をしていましたが、ピアノの音は全く気にならない・・ようでした。(今はある理由で2階に移動しましたが。。笑)
    私が小さい頃はリビングにピアノがあったので、練習中、弟はテレビの音を消して画像だけでテレビを観ていました。そして私の曲を口ずさむ・・という・・)

    ピアノの音色が出せる環境作りも、また大切なのかもしれませんね。