タッチポイントのコツをつかむ。

 

「タッチポイントで弾く」

 

タッチポイントとは、ピアノランドの著者、樹原涼子先生が作った言葉です。

指先のどのあたりで鍵盤をタッチすればいい音がでるのか・・。

というタッチするポイント・・そのポイントは「・」で表せるほど範囲が狭いのですが、演奏している時にそのタッチポイントまで気を配って打鍵できると、やはり音が変わります。

 

そして、その「タッチポイントで弾く大切さ、必要性」をレッスンで生徒さん達に伝えているのですが・・

 

もう・・そんなの、どうでもいい~っ!

音が出ればいいの!!

 

と、なかなか「いい音を出す」ところへ気持ちをもっていかせるのに何年もかかる場合もあります。

 

Aちゃんのレッスンで・・右手の4,5の指(薬指と小指)でトリルを入れて演奏する時に、第一関節が思い切り寝てしまって、音がほとんど出ない(電子だと出るかも・・グランドピアノでは、まずでません)ので、ゆっくりタッチポイントで練習しよう!

と伝えていたのですが、なかなか立派な第一関節グニャリの状態が続いていました。

 

そこで・・

強硬手段。

 

本当はテーピングに使うものがいいのですが、なかったのでマスキングテープで4と5の指の第一関節に固定。

そして、ゆっくり右手だけ弾いてもらったら・・。

音が急に出るようになりました。

 

Aちゃんも、びっくり・・。

第一関節が今まで反対側に沿っていたのと、沿ってしまうから手のバランスも悪くなって更に音が出ない状態だったのです。

 

どうだ!!大切さがわかったかな・・(^_^)

 

何回もそのままの状態で練習をしてから、テープを外しました。

そして弾いてもらいました。

 

タッチポイントや手の形のバランスはまだ完璧ではありませんが、音が出るようになっていました。

 

とっても不思議で、それでも嬉しそうだったのがAちゃん。

 

「ええ~!!?」

 

を連発。

 

そして、キラッキラの目をして帰って行きました。

 

指先の力がない、というよりはコツをつかめていなかっただけ。

5の指はもう少し指先の強化が必要ですが・・。

 

本当は、テーピングをする前の演奏を聴くともっとわかりやすいのですが・・

こんなにテキメンにすぐに効果がでると思わなかったので・・(^^;)

ビフォー画像を撮り忘れました。

 

 

まだ始めたばかりの小さな生徒さんには指先の力をつけるのが大切なので、テーピングはしなうほうがいいかと思いますが、ピアノを始めて数年たっているけど、なかなかコツがつかめない、タッチポイントの必要性への理解が得られず、の場合はこの練習おススメです。

 

 

愛♪PIANO SCHOOL ROOM