伴奏は今回やらないことにしました。

今週は小学校の合唱伴奏のオーディションが行われて、合格した子、惜しくも落ちてしまった子・・。

落ちた理由が納得できなかったりすることも、多々あります。

すっごく悔しいです。

 

息子も中1の時にオーディションで落とされましたが、その時のショックは大きすぎて、納得いかなくても、受け入れるしかありません。

人生、そんなこと、これからたっくさんありますから・・

そういう経験も大切だと思っています。

 

ピアノだけでなくて、納得いかないけれども受け入れなくてはいけないこと、って出てきます。

大人になれば、理不尽な事って多いですし。

 

そんな時は、お母さんが気持ちに寄り添ってあげるのが一番です。

 

「あなたのピアノの音がお母さんは一番好きだし、とっても頑張って上手に弾けるようになったよね。お母さんも悔しいけど、来年はリベンジしようね!」

 

息子にはそんな言葉をかけたように思います。

 

 

 

伴奏のレッスンをしていて、ふと思い出したことがあります。

 

小学生で本当によくピアノを練習してくるMちゃんがいました。

メキメキと上達して学校の合唱ピアノ伴奏はその子の右に出る子がいないくらい上達しました。

でも、ある年・・

「先生・・今年は伴奏をやらないことにしました。」と。

どうして?と聞くと

「うん。。実は同じクラスのIちゃんが、伴奏をしたいらしくって・・」

 

Iちゃんというのは、この教室に通ってきている子です。

 

Iちゃんも上手に弾けるけれど、Mちゃんがオーディションを受けたら、ちょっと怪しい。

 

Mちゃんは勉強もスポーツもなんでも出来る子でした。

小学生でそんな思いやりが出来る子ってなかなかいないし、どうやってお母様はこの子を育てていらっしゃるんだろう・・と尊敬しました。

 

運動会のリレーの選手だって選ばれる子は速い子、だいたい毎年一緒ですよね。

サッカーにしても、上手な子が試合にでれます。

硬筆だって書道だって・・

ピアノも同じで・・ただ、選ばれる人数が少ないのでね。チャンスも減ります。

 

ただ、リレーやサッカーなどは辞退することは出来ない。

でも、オーディションをする伴奏に限っては辞退という選択肢があったわけです。

小学生だって中学生だって・・辞退ってなかなか出来るものではありません。

足も速い訳じゃないし・・

サッカーだって得意じゃないし・・

でも、ピアノは得意。

だから、また来年伴奏できるように1年頑張る、子もいるわけです。

 

彼女は今年弾けなくても来年はまた弾けるから、そういう自信があったからこそ出来た選択だったと思います。

 

 

結局、Mちゃんが辞退したので残りの生徒さん達でオーディションをしてIちゃんが伴奏することになった年でした。

 

話は元に戻しますが・・。

 

今年のオーディションで落ちても、来年があります。

人生が終わったわけじゃない。

落ちたら落ちたで・・落ちた人の悲しみも共有することができます。

そういう辛い経験もとっても大切だと思います。

人は悲しみを経験した分、成長して人の気持ちが分かるようになります。

人間形成において大事な経験です。

 

 

 

愛♪PIANO SCHOOL ROOM