レッスン風景(ワルニャン編)


今週月曜から

再開したレッスン。


いつもと同じように

みんな笑顔で

レッスンに来てくれて

本当にうれしい

(*^^*)


そして

いつもと同じレッスン風景。

 

幸せだなあ・・と

思いながらも

 

毎回、「伝えること」

について考える。

 

あるレッスン風景。

 

生徒A君・・曲をひととおり弾く。

 

先生「はい、いまの演奏はどうだったかな?」


A君「わかんない。」

 

先生「わからない?じゃあ、うまく弾けたところはどこだった?」

 

A君「ぜんぜんだめだった」

 

先生。「そんなことないよ。

上手に弾けていたところもあったよね。

じゃあ、もう少しがんばりたいところはあるかな?」

 

A君「さあ・・」

 

先生「指番号は守れたかなあ?」

 

A君「守れ・・てない」←ここは何故か自身満々

 

先生「何故、指番号が守れないか分かるかな?」

 

A君「さて・・笑」←何故か笑う

 

先生「A君はピアノを弾く時どこを見て弾いてる?」

 

A君「手。」

 

先生「そうだよね、手ばかり見て弾くと

気を付けて弾きたい所を忘れてしまうよね。

楽譜に書いてあることを守りながら弾くには

楽譜をしっかり見ることが大切だね。

ひとつ、ひとつの音符をしっかり見ようね。」

 

A君「・・・・。」

 

先生「A君、何故指番号が大切かわかるかな?」

 

A君「さあ。」

 

先生「ピアノの鍵盤は全部で何鍵あるかな?」

 

A君、数え始める

 

A君「88。」

 

先生「88あるよね。じゃあ、A君の指は両手合わせて何本?」

 

A君「10本。」

 

先生「10本の指で88の鍵盤をなめらかに弾くには

指をくぐらせたり回したりして

弾く必要があるの。

だから指に番号がついていて

指の回し方を練習していくんだよ。

そうでないと、指が足りなくなって

音がぶつぶつ切れるよね。

それは美しい演奏とはいえないよね。」

 

A君「う・・まあね」

 

先生「オンプをしっかり見て

指番号を守って弾いてこようね」

 

A君「・・・・」

 

先生「あれ?大丈夫かな?

A君、次は何に気を付けて練習してくる?」

 

A君「えっと・・。

オヤジをしっかり見て

指番号を守る」

 

先生「・・・(^_^;)オヤジ?」

 

これをこの後3度繰り返して

どうも頭に入ったようなので

終了となる。


ただ楽譜をみて音符が合っていれば

いい演奏?

それで満足?


自分が演奏した音を

良く聴いて

どんな演奏をしたいか

どういう音を出したいか


ここを大切だと思ってほしい。


ここが伝わると

魔法にかかったように

音色が変わっていく

表現力がついていく


だから、そこへ導くためのレッスンを

していきたいのだけれど

そこへ意識をもたせること

そこが大切なんだよと伝えること

本当に難しいなあと

思うのであります。


言っただけでは

伝わったことにならないから


音符をオヤジと言われようが(ーー;)

ほんとにもう・・

ワルニャンみたいだ!!って

思うけど(笑)


絶対にあきらめないで

伝えることを続けていくのであります。


愛♪PIANO SCHOOL ROOM