ピアノランド3巻「ピアノランドマーチ」

 

ピアノランド2巻が終わると

いよいよ3巻に入り

 

この楽譜をもらうと

みんな目がキラキラして

早く弾きたい病に侵されます。

 

でも、ちょっと待った!!

 

実は1番始めのこの曲。

「ピアノランドマーチ」

 

3巻の最初のこの曲は

今までの中でも一番ていねいに

演奏してほしいのです。

 

左手の四分音符の長さ

四分休符を正確に

そして

右手のスタッカート。

 

これをクリアして

横の流れをスムーズに作れるようになったら

この後の曲「ララバイ」からも

綺麗に弾けるようになります。

 

適当に弾けば

なんとなく左手の四分音符を弾いて

四分休符は右手に夢中で無くなっちゃって・・

右手のスタッカートもどっかに消えて・・

 

そんな演奏になってしまいます。

 

そこをきちんと直し

美しく弾くことの大切さを

子供たちに伝える。

 

この作業を

「ピアノランドマーチ」で

行います。


本当は「直す」作業は大変なので

この曲は1人で両手で合わせてこないように~!!

と声かけするけど・・

嬉しくて弾いてきちゃって

「直す」のに苦労する・・ってパターンが

多いかなあ・・(^_^;)


でも、この前は

両手で弾きたいのを、すごく我慢して

片手ずつばっちりにしてレッスンに来た子に

このレッスンを行ったところ・・


レッスンを見学されていたお母様が

「先生が、ぜったいに合わせてこないようにって

念をおされた訳がよくわかりました。

深いですね~

感動して涙がでちゃいました」

そうおっしゃってくださいました。


そうなんです。

深いんです。すごく。


とくにこの「ピアノランドマーチ」。

ご自宅では、

弾けているのに何故合格しないの?

そう思われる方もいらっしゃると思います。


「弾けている」


これをプロの目で見ると

「弾けていない」

になるのです。


適当にすませるのなら

「はい、合格!」になるでしょう。

その方が講師側は楽です。


でも、音に耳をすませ

自分の演奏を聴きながら弾けるようになれば

音楽を本当の意味で好きになれるし

もっと上手になろう!という意識も芽生えます。


ピアノが上手な子は

そういう耳や感性をもっています。


その感性や耳を磨くために

上手になるために

みんな、日々がんばってるんです。


そんなにすぐ、簡単にできることでは

ありません。


どうか、長く暖かく見守ってくださり

子供たちの成長を

ゆっくりでも応援してください。


もちろん、進みが早い子もいます。


でも、それは特別。


歩き始める時期がみんなそれぞれ

違うように

成長の仕方も

みんなそれぞれです。


3巻は難しいです。

でも、この難しいけど楽しい曲達を

1曲ずつしっかり弾いていくことにより

多くのことを子供たちは、学び

演奏できる曲の幅がひろがります。


慌てず、焦らず、比べずに・・


毎日前へ1歩でも進めたら

いっぱい誉めてあげましょう。


今日も「やる気スイッチ」

誉め言葉でONしちゃいましょう!


愛♪PIANO SCHOOL ROOM


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コメント: 2
  • #1

    飛曹長 (金曜日, 27 2月 2015 19:49)

    指導というのはただ上手いだけでは伝わらないし、身に付かない、そこにその人の生き方や想いが教え事と同じ様に抜き出てないと、生徒は本当の意味で育たないのではと、思います。最近、凄いですね、ご自身でも殻をまた破ろうしているかの如く...大袈裟でしょうか?

  • #2

    ai-piano-school (土曜日, 28 2月 2015 16:49)

    飛曹長様。

    こんにちは。
    きっと子供たちに対して一生懸命なだけです(^-^)
    音楽も教育も時代とともに進化していきます。
    だから、教える立場の人間はその進化に乗り遅れないように、常に努力は必要だと思います。
    そして、可愛い子供たちの未来に少しでも役立つことができたら幸せだなあ・・そう願って、日々過ごしています。
    ただ、それだけです☆彡
    でも、ありがとうございます!!嬉しい言葉です。