マルタ・アルゲリッチ。


「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」

観に行ってきました。


アルゲリッチ。

アルゼンチン、ブエノスアイレス出身。


8歳の時に公の場で

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番

ハ長調作品15を演奏。


その才能を誰もが認めるピアニストとして

成長していきます。


彼女の演奏をCDで聴いたのは

大学生の時。


2台のピアノで

ラフマニノフの組曲

「タランテラ」を演奏することになったとき。

練習して友達と合わせた後に

いろんな人の演奏を聴いてみようということで


アルゲリッチとネルソン・フレイレという

2人のピアニストのCDを購入して

聴いてみました。


もう、椅子からずりおちそうになったほど

迫力と演奏の素晴らしさに

ただ、ただ・・唖然。


全然違う曲みたいでした

(*_*)


この曲カッコよくて大好きで

練習もたくさんしたので

成績もよく(笑)

学園祭でも演奏することになりました。


お時間のある方は聴いてみてください。

あ、何故か手の動きと音が合っていないのですが・・。

私が演奏したのはこのくらいのテンポだったなあ・・と。

アルゲリッチは、この倍くらいの速さでした(笑)


 

話がずれていきましたが・・・

 

アルゲリッチの映画を観て

順風満帆にピアニストの道を歩いてこられたかのように

思っていましたが

 

波乱万丈・・・でした。

確かにあの気性・・。

各地で演奏をするために

幼い娘を連れて電車や飛行機で

移動の旅。

 

ステージに上がる前はいつも

機嫌が悪くなる。


落ち着かない

そわそわする・・

気分がわるい・・

 

そして

ショパンを弾く時は

特にそうなる・・

のだそうです。

 

あんなに完璧で

あんなに偉大なピアニストでも

ステージに上がる時は

そういう精神状態になるんですね。

 

きっと客席からの

期待オーラがすごいんだろうな・・。

すごいプレッシャーなんだろうな・・。

 

でも、決まって

演奏後は本当に嬉しそうに

楽しそうに・・

そしてファンを大切にする彼女がいる。

 

わかる気がする・・。

 

アルゲリッチの演奏を

生で見たことがあります。

 

かなりプレミアムなチケットでしたが

ある方から譲っていただき

観に行くことになりました。

 

ちょうど私の前の席に

小原孝さんが座っていました。

 

もう圧巻。

体全体にアルゲリッチが染みわたりました。

なんという贅沢な時間。

 

これほどの感動を

ステージから放つわけですから

そのパワーはすごいわけです。

 

そして・・

演奏後、知ったのですが

2階席前列に

「美智子妃殿下」がいらっしゃいました。

 

観客全員立ちあがり

妃殿下をお見送りして

ホールを出ました。

 

美智子妃殿下のオーラも

すごかった・・。

 

全身ゾワーって

鳥肌が立ちました。

 

贅沢な一日でした。

 

今回、アルゲリッチの映画を観て

彼女が生きてきた飾らない正直な人生を知り

また彼女の演奏を聴きたくなりました。


 

映画の最後のほうで

アルゲリッチが3人の娘たちと

外で、いろいろ話しながら

足にネイルを塗っている光景が心に残りました。

 

シートの上に座った4人の女性の心の中は

みんな、みんな違うけれど

でも、ひとつなんだなって。

 

正直に生きていくのは

難しいけれど

後悔しない生き方なのかなぁ・・。

 

長くなりました。

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました☆彡

 

愛♪PIANO SCHOOL ROOM